車のメンテナンスにかかる費用を少しでも安くしたいと思いませんか?
思っていたよりも購入後に維持費の負担が多いと感じる方は57%もいます。
結論から先にいうと、交換目安と相場を知るだけで大幅に維持費を削減することができるようになります。
下記にあてはまる方は、ぜひ最後までご覧下さい。
- 何も考えず担当者のおまかせで整備をしている
- クルマにかける費用を無駄に払いたくない
- 他社と比較したいけど時間がない
この記事の内容を意識すると、車の維持費を安く抑えることができるようになりお金が貯まりやすくなります。
10年以内で交換しないといけない消耗部品の目安と適正価格を紹介するよ!
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エンジンオイル
車を長く乗るためには必要不可欠で人間に例えると血液になる部分です!
交換する頻度も1番多いため、これだけでも抑えておきましょう。
役割
エンジン内部の潤滑、冷却、清浄、防錆、密封を行いエンジンの摩耗を防ぐ役割を担っています。
交換しないでいると、最悪エンジン載せ替えになり約30〜100万円程度かかるケースも。
- 5,000kmもしくは6ヶ月ごとのいずれか早い方
- 走行距離が年間5,000km前後以下であれば1年ごと
メーカーの推奨はこちら🔻(トヨタの場合)
・ガソリン車(ターボ車除く)15,000kmまたは1年
・ガソリンターボ車 5,000kmまたは6ヶ月
・ディーゼル車 5,000km~20,000km
いずれもどちらか早い方となります。ただし、シビアコンディション条件ではオイルの劣化が早まります。
シビアコンディション条件とは
・未舗装路での頻繁な走行
・走行距離が多い
・山道、登降坂路での走行が多い
・短距離走行の繰返し
・外気温が氷点下以下の続く所での使用
・アイドリングや低速走行での頻繁使用
・牽引車としての使用上記のいずれかの条件での走行が、走行距離の約30%以上の場合、シビアコンディション条件に該当します。
メーカーや車によって、交換推奨の基準は異なりますが
実際に10,000〜15,000km走った車のオイルを交換するとドロドロの液体となっていることが多いです。
オイルは綺麗な状態を保つことで性能が発揮できるので推奨より早めに交換されるのがおすすめ!
〜相場〜
純正品であれば工賃込み4,000円〜
エンジンオイルの種類にもよりますが、1Lあたり1,000円前後
おすすめの交換先はディーラーになり理由は以下の通りです。
・専門知識
ディーラーの整備士は車種に特化した専門知識と技術を持っているため何か大きなトラブルがあった時の対応力は非常に素晴らしいです。
・純正のオイル
ディーラーで使用しているオイルはメーカー純正品であり長い期間を経て研究開発された高品質なオイルなので車の性能や耐久性を最大限に保つことができます。
・整備履歴の管理
ディーラーで作業した記録は整備履歴として残ります。将来的な整備に必要な情報があることでトラブルを未然に防ぐことができるため車の状態を正確に把握してくれるとなると安心材料に繋がります。
オイルエレメント
役割
エンジンオイルに含まれる汚れやゴミをろ過するための重要な部品になります。
ろ過する機能が低下してしまうと燃費が悪くなり
最悪の場合、エンジンが焼き付き(オーバーヒート)故障する可能性も💦
エンジンの寿命が短くならないようにするためにもこちらも定期的な交換をしましょう😊
- 10,000kmごとに交換
- エンジンオイル交換2回毎に
※エンジンオイルと同様でシビアコンディションによって影響があります。
相場
1,500円〜3,500円程度
整備工場、カー用品店であれば、比較的安く交換することができますが、
そこまで大きな差はないためディーラーでエンジンオイル交換する際に一緒に交換してもらうのがおすすめ。
ワイパーゴム
役割
フロント、リアガラスの雨粒や汚れを拭き取ることで運転中の視界をよくします。
劣化により固くなるためフロント、リアガラスを傷つけてしまう可能性も……。
ゴムが切れたり、拭き取りが正確にできない場合、車検が通らなくなってしまいます。
1年ごとに交換推奨とよく言われますが、雨で拭き残しやムラ、ビビリや異音が気になり出したタイミングで交換するのがおすすめ。
相場
1,000円〜3,000円程度
ワイパーゴムの交換は実際にやってみると非常に簡単なのでご自身でされる方も多いです。
カー用品店は品揃えも豊富、わからなければスタッフに聞くことができるので安心です。
工賃は、500円前後なのでご自身で作業するのが不安な方は取付してもらいましょう。
ブレーキオイル(フルード)
役割
車の減速、停止するために各ブレーキに伝える役割をしています。
交換をしないとブレーキ性能の低下によってブレーキが効きにくくなり、最悪の場合、事故を引き起こしてしまい命に関わりますので重要です!
【実際にあった話】
車検代をとにかく安く抑えようとして交換しなかったことで、ブレーキが効かなくなり事故にあったと連絡がありました…。
命に別状がなかったので良かったですがメンテナンスを怠ると取り返しがつかなくなる可能性もあります。
車検(2年)ごとに交換
ボンネット内に設置されたタンクで状態を確認することができます。
濁った茶系、黒っぽくなってきたら交換が近づいている目安です。
相場
5,000円〜
交換するにはタイヤを取り外した状態で作業しないといけないため、
車検のタイミングでブレーキオイルの交換を一緒にお願いすることで工賃を抑えることができる。
ブレーキパッド
役割
パッドを摩耗させることで動いている車の減速や停止が可能になります。
交換をしないとブレーキが効きにくくなり事故に繋がります……。
10,000km走る毎に1mm程度減るのが目安。
車検を受けたとき残量が5mm程度でなっていたら、次回車検時に交換するようにしましょう。
※ハイブリッド車はシステムの特性上、消耗しにくいです。
・ブレーキを踏んだ時に「キーッ」と音がすると交換する合図。
・警告灯でお知らせしてくれる車もあります。
相場
軽自動車:15,000円前後
普通乗用車:25,000円前後
※車によって金額は異なるのと前後交換することになると費用は2倍かかってしまいます。
ディーラーは金額が高くなりがちなので、整備工場、カー用品店で車検時に一緒に交換するのがおすすめ。
純正品ではなくても性能に劣らない社外品を利用すると費用が抑えられます。
タイヤ
車種特性を活かした専用のタイヤもありますが、主なタイヤの役割です。
- 乗り心地
- 燃費を良くする
- 曲がる性能
・タイヤの溝が4mm以下
・溝が残っていてもヒビ割れや摩耗が見られる場合
※タイヤの溝が1,6mm以下になると車検に通らなくなります
相場
4本セット20,000円〜100,000円程度
〜参考例〜 DUNLOP(ダンロップ、サマータイヤ)
ミライース
145/80R13 25,000円前後(工賃込み)
N-BOX
165/55/15インチ 30,000円前後(工賃込み)
アクア
175/65/15インチ 45,000円前後(工賃込み)
ヴォクシー
205/60/16インチ 65,000円前後(工賃込み)
アルファード
225/60/18インチ 95,000円前後(工賃込み)
海外製で安いタイヤもありますが乗り心地や燃費が悪くなったり消耗が激しいこともあるので高品質ではなくても国産メーカーであるタイヤを選ぶのがおすすめです!
エアコンフィルター
役割
花粉や排気ガス、不快な臭い等を除去して車内の空気をクリーンにします。
交換しないとエアコンの効きが悪くなったり燃費にも影響します
1年又は、10,000〜15,000kmのいずれか早い方
車の使用頻度によっても異なるため、車検(2年)ごとに交換がおすすめ
相場
3,500円前後
ディーラーやカー用品店でこうかんしてもらいましょう。
吹き出し交換方法は至って簡単なので、車の取扱説明書を確認してご自身で交換してみて
まだ使えるけど交換を勧めてくる場合があるため、現状のフィルターと新品を持ってきてもらい必ず交換が必要なのか確認しましょう。
エアクリーナー
役割
エンジンが吸い込む空気のゴミやホコリを綺麗にろ過するフィルターになります。
交換しないとエンジンに空気が入りづらくなり、本来のパワーが発揮できなくなると同時に燃費も悪くなります。
普通乗用車:50,000km毎
軽自動車:40,000km
相場
4,000円前後
カー用品店で交換してもらうと費用を抑えることが可能。
冷却水(クーラント)
役割
エンジンは高温になりすぎると故障に繋がるため
冷却水によってエンジンを冷ましオーバーヒートを防ぎます。
古い車に使用されている冷却水(LLC=ロングライフクーラントの場合)
・車検(2年)ごとの交換推奨
・色の特徴:緑色、赤色
最近の新しい車に使用されている長寿命の冷却水(スーパーLLCの場合)
交換目安
トヨタ:7年または走行距離160,000km
日産:7年または走行距離160,000km
ホンダ:11年または走行距離200,000km
マツダ:9年または走行距離180,000km
スバル:11年または走行距離220,000km
・色の特徴:ピンク色、青色
相場
4,000円〜7,000円前後(入れられる量によっても異なります)
スパークプラグ
役割
ガソリンエンジンの動力を生み出す燃焼室内に火花を飛ばしエンジンを始動させる。
交換しないと加速不良で燃費が悪くなったり、エンジンがかかりにくくなってしまいます。
※「ハイブリッドも含むガソリンエンジン車のみ」ディーゼルエンジンやエンジンのないEV車にはついていません。
ノーマルタイプ:10,000km(軽自動車)20,000km(普通車)
長寿命タイプ:40,000km〜60,000km(軽自動車)60,000km〜100,000km(普通車)
白金プラグ:40,000km〜60,000km(軽自動車)60,000km〜100,000km(普通車)
相場
スパークプラグ本体 1本数百円〜3,000円程度、工賃込み10.000円前後
※車種や交換するプラグによっても異なります!
スバル車の水平対向エンジン
特定の日産車は工賃が15,000円前後の高額になることも。
車種に特化した専門知識と技術を持っているディーラーでの交換がおすすめ。
バッテリー
役割
エンジンを始動させるときや、ランプ類、カーナビ、ワイパーなどの電装品を動かすときに必要な電気を供給しています。
・ガソリン車 2年〜5年
・アイドリングストップ搭載車 2年〜3年
・ハイブリッド車(補機バッテリー)4年〜5年
メーカーが保証している期間よりも使用頻度によっては、長く利用できることも。
※アイドリングストップ車はエンジンの停止と再始動を繰り返すたびに、バッテリーに負担がかかるため寿命は短めです。
実際に9年ほど乗っていた車でバッテリーを交換した回数はたったの1回だけでした✨
ハイブリッド車にはメインの駆動用バッテリーが搭載されている。
どのメーカーも保証が5年、走行距離10万kmに設定されていますが個体差によっては10年以上使用できるケースも多いです。
相場
車種やバッテリーの種類によって異なりますが「5,000円〜25,000円前後」
アルファードなどの大きい車は「40,000円ほど」かかります。
ハイブリッド車の場合
駆動用のメインバッテリー150,000円〜350,000円前後
リビルド品(再生部品)
100,000円〜150,000円程度に抑えることも可能
リビルト品とは使用済みのバッテリーをリサイクルして作られた再生品です。
新品と比べて低価格でありながら性能は新品に近いレベルのものになります!
バッテリーを交換すると古いバッテリーを処分する費用もかかります。
ほとんどの場合、無料で引き取りをしてくれますが500円ほど徴収するところもあります。
「定期的に交換して万全な状態にしておきたいなら」
整備工場やカー用品店の安い商品を選択して車検(2年)毎
「バッテリーはなるべく品質の良いものを長く使いたいなら」
ディーラーで交換する
ファンベルト
役割
エンジンの動力を周辺の装置に伝えるための重要なゴム製ベルト。
エンジンの冷却、バッテリーの充電、エアコンのコンプレッサー、ハンドル操作を軽くするためのパワーステアリング操作も関わっています。
交換をしないとハンドルが重くなったり、エアコンが作動しない、バッテリーが上がる、エンジンが停止するなど悲惨なことに繋がってしまいます
3年〜5年または50,000km〜100,000kmが目安です
※使用環境や車種などによっても異なります
他にはエンジンを動かした際にエンジンルームから「キュルキュル」や「キーッ」といったベルト鳴き(異音)が聞こえた場合は、ファンベルトが寿命を迎えている合図になります。
相場
15,000円前後
整備工場やカー用品店でも対応可能なところはありますが、ディーラーはメーカー・車種に合わせた整備手順を守って実施されるので、安全で確実です。
発煙筒
役割
事故などで車が動かなくなった場合、
車は道路上の大きな障害物となり非常に危険なので発煙筒で後続車に異常を知らせる。
有効期限は4年間。車検を受けるときに確認しましょう。
※期限切れが気になる方は
LEDタイプだと長寿命で何度でも使用することができます
相場
500円〜2,000円前後
ネットで買うと費用を削減できるよ!
ウィンドウォッシャー液
役割
車のフロントガラスやリヤガラスの汚れを落とすための液体。
半年から1年が目安
相場
500円以下
※無料で入れてくれる店舗もあります。
ご自身で交換できるので安く済ませたい方は市販の物を購入しましょう。
番外編(10年、100,000kmで交換する部品を一部紹介)
タイミングベルト | 軽自動車:30,000円前後 普通乗用車:60,000円前後 |
ブレーキホース | 9,000円〜 |
ラジエーターホース | 10,000円〜30,000円 |
ウォーターポンプ | 10,000円〜30,000円 |
サーモスタット | 10,000円〜30,000円 |
ラジエーターキャップ | 1,000円〜5,000円 |
ブレーキホース | 10,000円前後 |
スプリング | 50,000円前後 |
ショックアブソーバー(ダンパー) | 1本:20,000円〜 |
ATフルード | 10,000円〜30,000円 |
クラッチ(MT車の場合) | 40,000円〜120,000円 |
オルタネーター | 軽自動車:50,000円前後 普通車:50,000円〜100,000円前後 |
まとめ
10年以内に交換しなければならない消耗部品の交換目安と適正価格を紹介しました。
部品/消耗品 | 交換時期 | 価格帯 |
---|---|---|
エンジンオイル | 5,000km もしくは半年どちらか早い方 | 5,000円前後 |
オイルフィルター(エレメント) | エンジンオイル2回に1回交換 | 1,500円〜3,500円程度 |
ワイパーゴム | 1年毎に交換推奨 | 1,000円〜3,000円程度 |
ブレーキオイル(ブレーキフルード) | 2年毎に交換 | 5,000円〜 |
ブレーキパッド | 残量3mm程度 | 軽:10,000円〜15,000円前後 普:20,000円〜25,000円前後 |
タイヤ | 残量3mm程度で交換推奨 | 4本20,000円〜100,000円前後 |
エアコンフィルター | 2年毎 | 3,500円前後 |
エアクリーナー | 50,000km毎(軽は40,000km) | 4,000円前後 |
冷却水(クーラント) | LLCは車検毎(2年) スーパーLLCは7年または16万km | 4,000円〜7,000円 |
スパークプラグ | 10,000km〜20,000km 10万kmのもある | 13,000円前後 |
バッテリー | 一般的に2年〜3年 | 5,000円〜25,000円前後 |
ファンベルト | 3年〜5年又は50,000km〜100,000km | 15,000円前後 |
発煙筒 | 有効期限4年間 | 500円〜2,000円前後 |
ウォッシャー液 | 半年〜1年が目安 | 500円以下 |
点検をする際に比較することで、適正価格がわかり無駄に交換しなくて済みます。
認識としては、ディーラーで作業をお願いするのは高くなるためカー用品店や整備工場を利用しましょう。
ただ、「ディーラー」はメーカーが推奨している純正品を取り扱うこと、専門的な知識、整備の記録が残るなどの
トラブルがあった場合、真っ先に対応できるところが強みです。
車のことで困ったら頼りになる存在になります。
目安さを追求しすぎて整備不良を招かないようにしよう!